JR地蔵松原
 箱崎の通称大学通りを北に向かうと、右にJR鹿児島本線の高架が見えてきます。さらに進むと香椎と箱崎の中間地点、国道3号線多々良川橋梁、名島橋西に出ます。以前、ここに至るまでの道には広大な松林が広がっていました。現在元冦防塁跡があるこの辺りは「地蔵松原」と呼ばれていました。
 当時の箱崎中学校の生徒は、この松原を抜けて通学していたのです。
 現在は松原は跡形もなく、JR鹿児島本線は高架となって、昔の面影はまったくありません。国道3号線がまだ海だった昔、防塁も松原も、箱崎の人たちを守っていたのでしょう。


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写真は昭和28年頃の箱崎中学校通学路。
右の松原が地蔵松原。左手 は鹿児島本線の踏切です。右手前の看板には「福岡市立箱崎中学校」 と記してあります。


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 上の写真は箱崎地蔵松原を走る九州鉄道 (現在のJR鹿児島本線)。現在の米一丸踏切のあたりと思われます。右の松原は九大農学部。一時飛び込み自殺が相次ぎ、「ちょっとまて」の立て札があったのだそうです。  写真はどうやら記念絵葉書かなにかのようで、不鮮明ですが、右下には「鉄建五十周年」と読めるところから、昭和12年の写真ではないかと思われます。
(文・片山広宣)
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