JR鹿児島本線
 1890年(明治23年)9月28日、九州鉄道八代線、赤間−久留米間の開通(3月8日)に伴い、福岡県糟屋郡箱崎町に箱崎駅は開業します。現在の鹿児島本線の起点の門司港駅(当時は門司駅)開業の前年ですから鹿児島本線ではもっとも古い駅の一つだったのです。
 九州鉄道八代線は、明治40年の国有化で官設鉄道人吉本線に改称され、明治42年の門司−鹿児島間全線開通により、鹿児島本線となります。その後、昭和15年に駅所在地は糟屋郡箱崎町から福岡市箱崎に、昭和24年の公共企業体化により、国鉄鹿児島本線箱崎駅に、昭和36年の門司港久留米間の電化に伴い、駅舎は新く建て替えられ、昭和47年の政令指定により所在地が福岡市東区箱崎に、そして昭和62年4月1日、分割民営化により、その名をJR九州鹿児島本線箱崎駅へと変貌を遂げるわけです。

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開業当時の箱崎駅

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新箱崎駅


 そして皆さんご存じの通り2002年12月1日、下り線の高架化が完了し、440メートル香椎寄りに移転、現在の新駅舎が開業します。1年半後の2004年3月13.日、上り線の高架化も完了し、新箱崎駅は完成します。
 実はこの同じ日、鹿児島本線の八代−川内間が第3セクター肥薩おれんじ鉄道に経営委譲され、旧箱崎駅とともに、95年の歴史を誇る鹿児島本線は、門司港−八代間と、川内−鹿児島間に分断されることになるのです。
(文・片山広宣)
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